おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
陽にはもう迷惑かけたくなくて、
「2回目だから大丈夫。痛くないし。」


って、付き添いは遠慮した。


それでも仕事が終わったら病室まで来てくれた。



痛くはないけど…
前処置は情けなくて悲しくて…
胸がいっぱいになって泣いてしまった。




陽と手をつないで、頑張った自分にご褒美をあげる。



「頑張ったね。痛くなかった?」


「うん。」



痛いにきまってるじゃん。
って思いながらも笑顔をかえす。





陽と手をつなぐと、嫌な自分が消えていくみたい…

その暖かさに冷たい現実をほんの一瞬だけ忘れることができる。




この手を離さないために、私は毎日を生きていける。







次の日の朝早く。
二度目の流産手術が行われた。



手術室は病院は違えど、醸し出す異様な空気はおなじ。




進むのを躊躇していると、手術してくれる先生が現れた。


「お願いします。」


震える声で挨拶する。





「はい。えーと、たいのうは最後まで見えなかった?」


何か書類を見ながら聞かれた。

手術前に聞くの…?と思いながらも頷く。




「え、血液検査してないのか…だめだよ、血液検査しなきゃ…外妊かわからないし…」


ブツブツ呟いている。




え…?



私は大丈夫なんだろうか…?


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