おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
妹も18歳にしてすでに訳ありの人生を歩いてきた。

バツイチ…。

様々な事情が絡み合い、産んだ子どもは養育権の問題から前の旦那さんに引き取られ自由に会うことができない。


あの時の妹の意気消沈ぶりは……
自分のお腹を痛めて産んだ大切な子を奪われた気持ちは…
私には全然理解できていなかった。



そんなこともあってケンカばかりしていた妹とは、今はそれぞれの相談事をする大事な存在になっていた。


出血と聞いて驚いたお母さんは妊娠を経験している身近な存在の妹に相談したんだろう。



「麻那が心配だ、心配だってずっと言ってたよ。大丈夫なの?」


「そんなに心配してたの?
出血はすぐ止まったし、出血って程じゃないしね。」


「よくあることらしいしねー。私も少しあってさ…」



そんな話をして電話を切った。



人に心配されるのが慣れていない私は不思議な感覚に戸惑っていた。


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