おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
天使の宿る場所
「やだな~。また産婦人科いかなきゃ」
あれから無事に高校、専門学校を卒業し、晴れて保育士となった私は、休日には彼氏と出掛け公私共に幸せだった。
ずっと続けているピルを処方してもらうには1年に1回は産婦人科に行き、内診を受けなければならない。
それだけが少しだけピルから離れたい理由だった。
毎年、ピルのおかげで強制的にガン検診も受けているし私の子宮は健康そのもののようだった。
「じゃあ止めたらいいんじゃない?俺、避妊するよ。」
陽はそう言ってくれる。
でも実を言うとピルは楽だった。
きつかった生理痛は嘘のようになくなり、生理の日にちをコントロールできる。
そして、妊娠、出産がこわい…
妊娠する子が周りに増えてきた私はより現実的に妊娠について考えることも多くなっていた。
出産って痛いらしいよ。
赤ちゃんのお世話に夜も寝られない。
仕事できなくなっちゃって収入が…
そんな妊娠に対するネガティブな悩みもチラホラ耳にするようになっていた。
「うん。大丈夫。1年に1回恥ずかしい目に合えばいいから」
踏み出せない一歩はその後もあと1年、あと1年…と先伸ばしにしていく。
だって、赤ちゃん産みたいと思ったらきっとすぐにできるし、今しかできないことまだまだたくさんある。
妊娠しちゃうなんてもったいない…
そんな風にさえ思ってた。
あれから無事に高校、専門学校を卒業し、晴れて保育士となった私は、休日には彼氏と出掛け公私共に幸せだった。
ずっと続けているピルを処方してもらうには1年に1回は産婦人科に行き、内診を受けなければならない。
それだけが少しだけピルから離れたい理由だった。
毎年、ピルのおかげで強制的にガン検診も受けているし私の子宮は健康そのもののようだった。
「じゃあ止めたらいいんじゃない?俺、避妊するよ。」
陽はそう言ってくれる。
でも実を言うとピルは楽だった。
きつかった生理痛は嘘のようになくなり、生理の日にちをコントロールできる。
そして、妊娠、出産がこわい…
妊娠する子が周りに増えてきた私はより現実的に妊娠について考えることも多くなっていた。
出産って痛いらしいよ。
赤ちゃんのお世話に夜も寝られない。
仕事できなくなっちゃって収入が…
そんな妊娠に対するネガティブな悩みもチラホラ耳にするようになっていた。
「うん。大丈夫。1年に1回恥ずかしい目に合えばいいから」
踏み出せない一歩はその後もあと1年、あと1年…と先伸ばしにしていく。
だって、赤ちゃん産みたいと思ったらきっとすぐにできるし、今しかできないことまだまだたくさんある。
妊娠しちゃうなんてもったいない…
そんな風にさえ思ってた。