おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
心を奮い立たせて自分の今の状況を確認する。


出血は垂れたり、流れる程じゃない。
けれど濃い色だからかなり危険。
腹痛はないし、腰がダルいわけでもない。



血腫からの出血なら赤ちゃんが大丈夫なことも多いはず…
とにかく病院に行って確認してもらわなきゃ…



震える手でお腹を触る。

「大丈夫だよね…?」


祈るように数秒目を瞑ると、トイレを出た。



携帯を取りにベッドに戻ると隣には仕事疲れで深く眠る陽。
起こすのは気がひけるけど…



「陽……ねぇ、よう………」



声がこわばる。


いつもと違う私の声に陽はすぐに目を開けた。


「なに?どうした?」

「血が………血が出ちゃった…」


「え?」


その一言で理解したのかすぐに起き上がる陽。


「どうしよ………どうしよ………」

「病院には電話したの?」

首を振る私。


「大丈夫だよ。病院に聞いてみよう。血が出ても大丈夫なこともあるだろ?」


調べていた情報を思い出すように私に言い聞かせる。


「病院…電話してくる…!」



時刻は夜中の2時をまわっていた。
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