双子姉妹の胸キュン恋愛道!
「実は、お嬢様からショウ様の素性を徹底的に調べるように指示されまして…。」
「うんうん。」
「なかなかブログ以外の所からの情報が余りなくて、苦労したのですが、先日、ライブハウスでショウ様に会いましたよね?」
「うん。」
「あのライブハウスの係員に尋ねて、この学校の生徒だと教えて貰ったのです。」
「なるほど…。」
「ですが、ショウ様は金髪ですが、あれは恐らく偽物。本当は黒髪だと思うのですが、黒髪のショウ様を見た者が誰もいないので、こうして今日、お嬢様が直接学校に見に来たと言う事なのです。」
ここまで話すと真之は必死の形相で見つめてきた。
「私が知っているのはこれだけです。本当です。お願いですから、お嬢様の所に帰らせてもらえないでしょうか?」
本当にこれだけしか知らないのだろう。
嘘をついているように思えない。
「分かったわ。ありがとう。もう帰っていいよ。」
その言葉を全て聞き終わる前に、真之はすぐに扉を開けて走って行った。