双子姉妹の胸キュン恋愛道!
「二重人格って知ってるよね。」
「二重人格…。」
「僕は幼稚園の頃、母さんが亡くなって、父さんが自暴する時期があったんだ。
1人っ子の僕は父さんと2人きり。
父さんは母さんが亡くなった事と、仕事が上手くいかない事へのストレスを全て僕にぶつけてきた。
言いがかりを付けては僕を殴りつけた。
毎日毎日。
毎日毎日。
毎日毎日、僕は耐えた。
辛かった、痛かった、悲しかった。
全てを恨んだ事もあった。
体中の痣を見る度に何度も逃げたくなる事もあった。」
思い出しているのだろう。
元樹の目に涙が溢れている。
「でも、それ以上に父さんの事が好きだったのかもしれない。
いや、怯えていただけかもしれない。
もう、何もかも分からなくなっていた。
結局…、どれだけ殴られても逃げる事はしなかった。
そして…、僕自身にもストレスがたまり、ショウという人格が生まれた…。」
元樹の話に、初音も思わず前を向いて涙を拭きながら聞いている。