少年陰陽師 奥州平泉奇譚
金色堂を出て、光の指し示す方向を確かめると、光は峯薬師堂へと続いている。




本堂の西側に建つ三間四方の「峯薬師堂」。



元禄元年(1688年)まで桂木の寄せ木造りの丈六「薬師仏」が安直されていた場所だと思われている。




薬師仏は1689年に峯薬師堂が現在の位置に再建されてからは讃衡蔵に安直されているが、摩尼を納める儀式は方角が基本である。




経蔵を経由し、峯薬師堂にて土の力宿る摩尼を取り出し天井に向かって、摩尼を持った手を突き上げた。





摩尼は光沢のある黒色の光を放ち、黒い一筋の光となった。




あっと声をあげた刹那、峯薬師堂の壁一面をスクリーンにし、両膝を十分に張り結跏趺坐する薬師如来坐像が浮かび上がる。


黒い摩尼は薬師仏の胸の前で四方に黒い光を放ち、薬師仏の内へとおさまっていった。




さらに薬師仏の映像は一転し、本堂を映し出した。




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