白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】
「……ふーは、どうとも思わないの?」
刹那が連絡を取ると、今日、武富老医師は病院に来ているということ。
俺たちから逢いに行くと言ったけれど、武富医師から刹那に話があるということで、俺と理波ちゃんと病院の中央をくり抜いて造られた庭園で待っていた。
この私立上月総合病院は、地域どころか県内でも大きい方の病院だ。
前提、畑や山ばっかりだった元月里町、隣の上田町と合併して上月市になったので、建てられる土地に不便なんてなかったのだろう。
現に今も、駐車場が増設されている。患者が増えていると言う噂も聞いたことがある。
「儚のこと?」