涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜



散らばった参考書を持ちながら、苦笑いでそう言った夏希は、片付けるらしい。


「そのままでいーじゃん。」

「それであとで どこー?とか言いながら、慌てるんでしょ」

「うっ…」


図星ですけど。


「なら片付けてから。
ていうか、こんなんじゃ勉強なんて出来ません。」


サラサラと髪の毛をなびかせながら、元あった場所に返して行く。

…覚えてるんだ、なんて感心しながら、俺も手伝おうと手を伸ばすと、


ーーパシン


「!?」

「怪我人は座ってること。」


大丈夫だから座ってて。と笑顔の中に殺気を持たせながら言う夏希に、納得いかないけど…

小さく頷いた。






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