涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
机に向き直って、テキストと睨めっこ。
後ろからは小さな声で、変態。馬鹿。とブツブツ言ってる声が聞こえて、なんか…
シアワセな気分になった。
「ね、なっちゃん。」
「んー?」
「ここ、わかんない。」
どこ?なんて言いながら、俺の隣に立って、問題集を覗き込む。
「あーっとね…そこは、」
歌のようにスラスラと流れるように答える夏希に、思わずガン見してしまう。
問題なんて頭から消えて。
たまに、耳に髪の毛をかけたりして。
その動作がやけに色っぽくて。
「れい?聞いてる?」
無意識に夏希に手が伸びてた。