涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜
「怜…?」
不思議そうな顔をして俺の名前を呼ぶ夏希の綺麗な黒色の瞳に吸い込まれそうになる。
「…や、ごめん。」
…何をしようとしてるんだ、俺は。
伸ばした手をスッと戻そうとすると、小さく握られた。
「なんか…変。
怜、変だよ?」
そのまっすぐな瞳に俺の邪な【よこしま】な感情が暴露てしまいそうで。
「や、別に。大丈夫」
二ヶ月だ。
全ては二ヶ月の中にあった。
二ヶ月の隙間がなければ、きっとここまで煽られることなどなかった。
…無理やりでも、関わればよかった。
そうすれば
ーーグイッ
「ちょっ…れい!?」
こんな気持ち、簡単に抑えられたのに。