今さら恋なんて…



ようやくそれに気付いたエビフライの彼は、慌てた様にエビフライを口に突っ込み、あたしから視線を逸らした。


「失礼致しました、お客様」


必死に頭を下げるウェイターの彼に、あたしは、

「いいえー。騒がしくしたこちらが悪いんですから」

って少し大きな声で言った。


エビフライの彼にも聞こえる様に…。




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