今さら恋なんて…
ベッドから降りて、付いた足先に毛足の長いラグの感触を感じたあたしが足下を見ると…裸足だった。
「?」
ストッキングはどこに消えた?
「……」
視界に垂れてきた黒髪を掻き上げると、あたしの腕には見知らぬシャツが纏われていた。
「……」
服…どこ?
昨夜着ていたはずの、ショートパンツも黒いニットも、あたしの体からは消え去っていて…どう見ても男物のYシャツだけがあたしの体を包んでいた。
「…お。起きたか」
その声に慌てて顔を上げると、部屋のドアが開いていて、シゲハルがペットボトルの水を持って立っていた。
「おはよう。つー」
「……」
「つー?」
「…お…はよ」