今さら恋なんて…
「そうそう。“たまたま”昨日の晩からずっと一緒なだけだよ。なぁ?つー」
シゲハルはあたしの横に腰を下ろすと、あたしにそう言って笑った。
「!そうか!お前等ついに…!」
マスターはお酒を取り落としそうになりながら、大声で突っ込んだ。
「“ついに”じゃないし。昨日の晩は帰れなくなったあたしを、シゲハルが泊めてくれただけ」
「そっかぁ…昨日、つーちゃん、かなり酔ってたもんなぁ…」
「ああ。ぐでんぐでんに酔っ払ってるつーも可愛かったぞ」
「やめてよ。恥ずかしい…」
「まぁまぁ。つーちゃん、何飲む?」
「あ。…スプリッツァにする」
「了解」
マスターは早速お酒を作り始めるが、
「おい。俺のオーダーも訊けよ」
って、シゲハルが突っ掛かる。