今さら恋なんて…
「は?何言ってんの?」
思わず背中側に居たシゲハルを睨むと、
「そうでもしないと、つーの脚に触れねぇじゃん。いつもセクハラとか言うし」
なんて、憎らしいくらいの笑顔で言われた。
…何よ。いつもは腰やら背中やら断りもせずに触ってくるクセに…。
「…変態」
「聞き飽きたよ」
「……親父」
「それも聞き飽きた」
「……」
「ほら、脚出せ」
シゲハルはあたしが黙り込む姿を笑って眺めながら、そう囁いた。
「……」
あたしは悔しくなりながらも、結局は玄関の壁にもたれかかり、靴を脱がせやすい様に片足を浮かせた。
「いい子だ」
シゲハルは満足そうに笑うと、あたしの足下に跪いて、あたしのヒールに手を掛ける。