今さら恋なんて…



「…何を…“やらかした”って思ってるんですか?」


「……龍哉の前で…全部脱いだんでしょ…?」


昨夜と変わらない態度で居てくれるのはありがたいんだけど、何だか生殺しみたいで…あたしの奇行をちゃんと責めて欲しかった…。


しかし、目の前の龍哉は、

「…え?司さん、酔うと脱ぐんですか?」

なんて、目を丸くした。


「………え?」


これがホントの“やらかした”状態かも…。


じゃぁ、昨日…。


「…何もなかった、の…?」

情けないほど震えた声を出したあたしは、そう龍哉に問う。


龍哉は、至極綺麗な顔で、

「司さんが心配しているようなことは何もありませんでしたよ。昨夜、俺の背中に寄りかかったまま寝てしまった司さんを、ベッドまで運んで…よく眠っていたので、俺はそのままもう1つのベッドルームで寝ました。…それから今朝まで司さんに何があったか、なんて俺には知る余地もありません」

って、昨夜の状況を説明してくれた。



< 272 / 479 >

この作品をシェア

pagetop