今さら恋なんて…
「司さんとご飯食べたりお酒飲んだりするの、楽しいから…これからも誘っていいですか?」
龍哉は竹串を串入れに入れながらそうあたしに訊く。
「う、うん。もちろん…いいけど…」
「よかった」
龍哉はそう呟くと、そっと微笑んだ。
「……」
ヤバイ。
ホントにカッコイイわ。
あたしがハタチくらいの小娘だったら…どこまでもほいほい付いて行っちゃってたのかもしれないなぁ…。
いやいや。
龍哉なら40代50代のマダムだって尻尾振って付いていくよ…。
「……司さん」
「……えっ?何?」
「…何を妄想してたんですか?」
龍哉は意地悪な笑みを浮かべて言うと、キャベツを囓る。
「も、妄想って失礼ね。そんなことしてないわよ」
「そうですか?…何か、俺の顔見てニヤニヤしてたから」
龍哉はそう言うと、楽しそうに笑った。