今さら恋なんて…



「あ、はい。そうです」


「いいわよねぇ。前園様もすごい素敵な方で…想像通りでした。遊川くんと鷹岡くんがよく前園様の話をしている理由がよく分かります。…はぁ、私がもうちょっと若かったら遊川くんや鷹岡くんの隣に居ても釣り合うんだろうけどなぁ」

太田さんは龍哉とアタルの顔を交互に見ながらそんなことを呟いた。


「……」


多分、太田さんとあたしはそんなに年変わらないよ…?


やっぱり…周りから見たら…龍哉と一緒に居るあたしって…“龍哉よりかなり年上のクセに…”みたいに…善く思われてないのかな…。


黙ってしまったあたしの様子に気付いた龍哉は、

「太田さん。話大きくしすぎですよ。それより…もういい時間なので…帰った方がいいんじゃないですか?」

って、腕時計を指しながらそう言った。


太田さんは釣られる様に自分の腕時計を見ると、

「うわ。もうこんな時間なの?…前園様、すみません。私これで失礼します」

って、あたしに頭を下げた。



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