今さら恋なんて…
龍哉は…あたしに触れるのが当たり前になってるの…?
龍哉にはあたしの気持ち、手に取られる様に知られちゃってるのかな…。
それだけ…よく見られてる、ってことだよね…。
「すみませんでした」
「い、いいよ。もう謝らないで」
「……はい」
「お客さんに見られてないといいけどね…」
「……そうですね」
「…そんなにショックだった…?」
あたしは思わず正面玄関を出たところで立ち止まって、龍哉を見上げた。
「…はい。正直…。仕事中だったのに、なんて思ってます…」
龍哉は苦笑いを浮かべて、そう呟いた。
「…あたし、仕事中に…もう来ない方がいい…?」
龍哉の仕事を邪魔したくなくて、あたしは思わずそう訊いた。