今さら恋なんて…
「…司さん」
「龍哉が困るなら…来ないよ?」
「そんな…困るなんて、そんなことありません」
「…ホント…?」
「はい」
「……じゃぁ…これからも来る」
「そうしてください。誤解させてしまってすみません」
「謝らないでよ。龍哉は悪くない」
「ありがとうございます。…行きましょうか」
龍哉はキャラメル色の瞳を細めて笑うと、あたしを促した。
「うん。…ねぇ、お腹空いてないの?」
「…実はけっこう空いてます」
「じゃぁ、何か食べようか?」
「いいんですか?」
「うん。あたしもまだ食べてないから…。アタルにコーヒーはもらったけど」
コンシェルジュカウンターはコーヒーまで出してくれるんだ、ってびっくりしたもん。
…まぁ、頼み事ついでに長居する人も多いだろうからねぇ…。