今さら恋なんて…



これって…ホントにデートだな…。


…って言うより…やっぱり介護?


龍哉って…あたしのこと“お母さん”くらいに思ってるんじゃ…。


あたしはウミガメがゆったりと泳ぐ水槽の前で、そう考えながらちょっと落ち込んだ。


すると、龍哉はそっとあたしの頭を自分の肩に引き寄せると、

「疲れちゃいました?休みましょうか?」

なんて優しい声で囁いた。


「……」


水槽に映り込んでるシルエットは思いっきりカップルなのに…現実はそうじゃない。


…なんか…切ないなぁ…。


「司さん?」

龍哉は返事をしないあたしを心配してか、あたしの顔を覗き込んだ。


「……ん?…あ、ごめん。…ウミガメに見とれてた」

あたしは慌てて龍哉を見上げると、取って付けた様な言い訳をした。


…ってか、龍哉、顔近っ。


つるっとした頬が、本当に目の前に迫っていた。



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