今さら恋なんて…
「年寄り扱いしないでよ。勝手になんか寝ないし」
あたしはむくれて、ソファーの上で膝を抱えた。
龍哉は優しい顔で笑うと、
「年寄り扱いなんてしてませんよ」
って囁いて、そっとあたしの肩を抱いてくれた。
「……」
お酒のせい?
龍哉の手が、熱い…。
「…どうかしました?」
龍哉は黙ったあたしを心配してか、あたしの顔を覗き込む。
「…ううん。龍哉の手、あったかいなぁ、と思って。熱があるわけじゃないよね?」
さっき外は寒かったから…。
「……多分、熱じゃないと思いますけど…」
「それならいいけど…」
安心してそう呟いたあたしに、
「確かめてみます?」
って龍哉は首を傾げる。
「……え?」
そう呟いたあたしの額に、龍哉はこつん、と自分の額をくっつけた。