今さら恋なんて…
思わず目を見開くと、キャラメル色の瞳は目の前で瞬いて、
「……やっぱり熱じゃないみたいですね」
って呟いた。
確かに触れ合った額の温度はほぼ同じで…だけど、まつ毛さえ触れ合いそうな距離に、一気に心臓が暴れ出す。
「…りゅ、龍哉」
「はい?」
「酔ってる?」
「……どうですかね」
「は?」
「とっても気分はいいんですけど…それが酔ってるからなのか…司さんと一緒に居るからなのか…分からないです」
「……」
「でも、本当に…楽しくて…」
龍哉は額を離すと、ゆっくりあたしを胸の中に抱きしめる。
「っ……」
いきなりの抱擁にびっくりしすぎて、思わず悲鳴をあげそうになったが…どうにかこうにか喉の奥に引っ込めることが出来た。
だって…悲鳴あげたら…嫌がってるみたいだし…。