今さら恋なんて…
それに…あの時からそんなに時間が経ってないのに…あの時のあたしとは…気持ち的に全然違うあたしでここに来るなんて…何か不思議…。
受付に並びながら、そんなことをぼんやり考える。
あの頃は“ちゃんとしなきゃ”なんてぼんやりした使命に追われてて…体も心も休めることを忘れてた。
シゲハルみたいに大事な人を失うのが怖くて…誰も寄せ付けなかった。
誰にも心の中身を見せられなかった。
でも…今のあたしは、ちゃんと休みを取って、心も体も休めて…心の中身も、龍哉に見せられてる…。
龍哉と出会ったのがこのシーフォートじゃなかったら…ここまで仲良くなってなかったのかな?
…それとも龍哉だから、こんなに打ち解けられたのかなぁ…。
「司さん?」
「ん?」
「何か、笑ってます?」
「ううん。楽しみなだけだよ」