今さら恋なんて…
ちゅっ、と微かな音を立てて離れた唇は、あたしのことを食べちゃう様な仕草でまた重ねられる。
柔らかいその感触に、またあたしはピクッ、ってしてしまって…
「…またピクピクして…可愛い過ぎます…」
なんて龍哉に囁かれてしまった…。
そして、ゆっくりと抱きしめられて…あたしも本能のまま龍哉の背中に腕を回して、そのジャケットにしがみついた。
強い鼓動といつもの香り。
…すごく安心する…。
もっと近付きたくなって、あたしは龍哉の胸に頬ずりする様に擦り寄った。
龍哉は嬉しそうにあたしの髪を撫で、背中を抱いてくれる。
「……龍哉」
「はい?」
「砂浜行く?」
「……はい?」
「…“あはは”“うふふ”ってやりたい」
「……何ですか?それ…」
龍哉は目を丸くしたあと、困った様に苦笑いした。