今さら恋なんて…
「はい。楽しいです」
彼女はにこやかに答えてくれる。
「そっか。…でも、袴田さん、って意地悪じゃない?大丈夫?」
可愛い彼女を思わずからかいたくなって、あたしはそう訊いた。
「あ…えっと…その…そんなことないです」
彼女はシルバーのお盆を抱えてどきまぎしながらそう答える。
彼女もこの間のプロポーズ騒ぎを見てるはずだから…もしかしたら、あたしのこと怖いのかな…。
「この前の…見てた?」
「あ、え…は、はい。申し訳ありません…」
彼女はピクン、と肩を震わせた後、そう頷いた。
「…いいよ、謝らなくて…。あたしのこと、怖い?」
「…いえ…。カッコイイ、オトナの女性、って感じで…素敵です…」
「……」