今さら恋なんて…



あら。意外。

てっきり怖がられてるのかと思ったら…。


「ありがと」


「い、いえ…」


「蜂谷さんも可愛いね」


「あ、ありがとうございます」


「ごめんね。仕事の邪魔して…」


「いえ。…では、失礼します」

彼女はぺこり、と頭を下げると、去って行った。


「……」


ホンットにこのホテルは美男美女の集まりだな…。


顔で採用してないなんて嘘だろ、絶対…。


ぼんやりとそう考えていたところに、

「お待たせしました」

って、声が聞こえた。


「?…あ、龍哉」

思わず振り返ると、そこには制服を着たままの龍哉が立っていた。




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