今さら恋なんて…



そして、カルテをもらい、あたしは鷹岡くんを席に座らせた。


「よろしくお願いします」


丁寧に頭を下げる鷹岡くんが微笑ましくて、あたしも思わず、

「よろしくお願いします」

って、頭を下げて答えた。


「…鷹岡くんって名前、“任(アタル)”って言うんだね。カッコイイー」


カルテをチラ見してそう言うと、鷹岡くんは、

「カッコイイなんて言われたことないから照れますねー」

なんて言って、照れくさそうに笑った。


「そう?…まぁ、確かに“可愛い系”だよね、鷹岡くんって。お客様でもスタッフの人でもおば様達に可愛がられてそう」


キヒヒ、と笑いながら言うと、鷹岡くんは、

「可愛がられる、なんてそんな…」

って、また恥ずかしそうに笑った。


よく日に焼けた頬が染まったのが分かった…。




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