今さら恋なんて…
「よく焼けてるよね。何かスポーツとかしてたの?」
「はい。小さい頃からずっと野球してました」
「なるほど」
思わず納得。
「…えっと、今日はカットとカラーでいいかな?」
「はい。よろしくお願いします」
「かしこまりました。じゃぁ、一度シャンプーするね」
あたしは後ろに控えていた初花を呼び、シャンプー台に案内してもらう。
他のお客様のカラーやパーマの様子を見ながら、席に戻ってきた鷹岡くんのところに行った。
「店長さんって…」
鏡の中のあたしにそう言った鷹岡くん。
「あ。名前で呼んでくれていいよ?何かスタッフ以外に“店長”って呼ばれるの恥ずかしいんだよね」
「え?そうなんですか…?じゃぁ…前園さん」
「真面目か」