今さら恋なんて…



「よく焼けてるよね。何かスポーツとかしてたの?」


「はい。小さい頃からずっと野球してました」


「なるほど」

思わず納得。


「…えっと、今日はカットとカラーでいいかな?」


「はい。よろしくお願いします」


「かしこまりました。じゃぁ、一度シャンプーするね」

あたしは後ろに控えていた初花を呼び、シャンプー台に案内してもらう。


他のお客様のカラーやパーマの様子を見ながら、席に戻ってきた鷹岡くんのところに行った。


「店長さんって…」

鏡の中のあたしにそう言った鷹岡くん。


「あ。名前で呼んでくれていいよ?何かスタッフ以外に“店長”って呼ばれるの恥ずかしいんだよね」


「え?そうなんですか…?じゃぁ…前園さん」


「真面目か」




< 69 / 479 >

この作品をシェア

pagetop