今さら恋なんて…
「え?…じゃ、じゃぁ、司さん…?」
「ん。それでいいよ」
思わず微笑んだあたし。
「分かりました。あ、俺のことも…」
「うん。アタルって呼ばせてもらうよ」
「はい」
柔らかい笑顔で笑うアタルに、あたしも頷き返した。
「…じゃぁ、カットするね。何か希望はある?」
「司さんにお任せします」
「分かった」
あたしは頷くと、アタルの髪を切り始める。
「やっぱりお休みは平日なの?」
「そうですね。土日はお客様も多いので、よっぽどのことがない限り休みにはならないですね」
「コンシェルジュって…忙しいの?」
「ええ。かなり…」
アタルは苦笑いで頷いた。