今さら恋なんて…
「ありがとうございました」
“脱・英国少年風”したアタルは、見送りするために側に立っていたあたしを振り返って頭を下げた。
「ううん。こちらこそありがとう。色々勉強になった」
「え?そ、そうなんですか?」
「うん。色んな意味でシーフォートに入り浸りたくなった」
「あはは。ぜひ入り浸ってください。歓迎しますよ」
アタルは面白そうに笑うと、そう頷いてくれた。
「ウチの店のスタッフ全員でシーフォートの研修受けたいわ。もちろん、あたしも含め、ね」
「…はぁ」
「近いうちにまた出没するから」
「はい。お待ちしてます」
アタルはそう言って笑うと、もう一度頭を下げて、店を去って行った…。