今さら恋なんて…
「…店長。何なんですか?“入り浸る”、とか…」
カルテを片付けながら、純香がそう、文句を言う。
「いいじゃん。あそこのスタッフ達見てれば、いい接客出来る様になるよ?」
「…そりゃ、そうでしょうね。シーフォートの接客は定評がありますから…」
「でしょー?結婚式の時もすごかったもん。スタッフの動きが機敏で…」
「同じ接客業だから余計に気になりますからね、そういうところ…」
「うんうん」
「…店長。そろそろシャンプー終わりますよ」
純香はフロアに目を光らせて、そう言う。
「……はぁい」
ウチで一番優秀なのは間違いなく純香だな、と思いながら頷くあたし。
「…あっと…その前に水分補給…」
あたしはそう呟きながら休憩室に入っていった。
アタルと盛り上がりすぎて喉カラカラなの忘れてた…。