悪魔な秘密の巫女男子

僕は思わず、
風の守護師の後ろに隠れるように
下がった。

なんだかんだで、
会話をしたら 火の守護師に

水の巫女が実はアサヒだという男(人間)とバレるかもしれない。


『巫女』に気が付いた風の守護師は、
えんじ色のマントを
ばさりとひるがえして、
軽く膝を下げて
優雅に会釈をした。


「巫女でしたか。
 失礼しました。

 付き人である、アサヒかと・・・。」

僕は、焦って
声を出さないように、曖昧にうなずく。


風の守護師は楽しそうに少し笑った。


「巫女、アサヒは来ていないのですか?」

「・・・はい。」


できるだけ、短く返事を返す。


「声が、聞こえてた気がしたのですが・・・」

不思議そうに、
火の守護師は顔を傾ける。

あっぶねぇ、やっぱり 迂闊にこの姿でしゃべれないな。

はぁ。

心のなかでため息を漏らす。


 
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