愛されオーラに包まれて
『お前が俺に彼氏を連れてきたのは初めてだから、よほどの人なんだろ?泰河くん、って言ったな?』
「はい」
『娘は母親がいない中で育っているから、女性としての品位には欠けるかも知れない。でも君の力があれば、少しは女性らしくなるかも知れないし、よろしく頼む』
「はい」

すると、可南子さんが新しいお茶を淹れて戻ってきた。

『お似合いです。お二人』

お茶をテーブルに置きながら、可南子さんは言う。

『お付き合いして、どれくらい経つのですか?』
「約、半年です」

俺にとっては、半年という時間がすごく長く感じた。

それだけ、遥香との関係が密接であったということなんだろうけど。

そこからは、可南子さんの両親を説得した5年間の苦労話を延々と聞いて、そして少しだけ俺達の仕事の話をして。

時刻は15時。

『少し、上で休んできたら?遥香の部屋はそのままになっているんだよ』
『うん。そうする』

"泰河も寝不足と運転で眠いでしょ?"と小声で俺に言う遥香。

「はい。そうさせてもらいます」

俺達は2階の遥香の部屋に向かった。
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