愛されオーラに包まれて
そこへ、局長と日下部長が一緒に到着した。

『ごめん、2人とも。遅くなった』
「いえ、今驚愕の事実を聞いていたところだったので、大丈夫です」
『驚愕の事実？あぁ、専務の娘さんだってこと？』
「どうして分かったんですか？」
『俺はエスパーだから』

局長って、その能力は御曹司とか局長とかじゃなくて、どっか違う場所で使った方が世のため人のためになるのではないかと本気で私は思った。

"食前はこれに限る"と、みんなで赤ワインを飲むものの、清水さんはあまり飲めないためひと口だけ。

『で、日下部長からこの集まりに誘われたんですが、どんな主旨？』
『いやいや、俺は飲みに誘ったつもりはないですよ～』

日下部長は否定する。

「どういうことですか？」
『高松さんから相談されたことを局長に俺が相談したら、"じゃ、それは飲みながら話しましょう"って言ってきたのは、局長』

日下部長は局長より2つ年齢が上。

立場が微妙だよね。
っていうか、局長は部長クラスの人は全員年上だから、やりにくいだろうなぁ。

『つまりは飲みたかっただけなんでしょ？』

日下部長は局長に突っ込み。
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