愛されオーラに包まれて
『泰河らしいね、その考え方』

ベッドで遥香の体の全てにキスをした。
そして、いつものように体を繋げる。
でもいつもと違うのは、

「付けないぞ」
『うん』

遥香にはその意味がすぐに分かった。

何回も、何十回、いや何百回も味わった遥香の体。
でも、何の隔たりもない俺自身を遥香に繋げるのは初めてだった。

いや、俺の人生トータルでも避妊しないなんて初めてだ。

そのままの遥香の中は、極上の感覚だった。
内壁は俺をさらにガッチリ包み込んで、すぐに終わってしまいそう。

『んんっ・・・』

と、遥香も艶のある吐息を出し、さらに俺を煽る。

「ごめん遥香、ちょっと激しくする」

と、力強く遥香の奥に体をぶつけ続け、もう耐えられなくなった。

「遥香、中に、出すぞ」

遥香は声が出なくなっている。

大きく縦に首を振り、潤んだ瞳で俺を見た。
俺は、生まれて初めて、己の精を女性の体に放った。
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