愛されオーラに包まれて
○ディナーデート~side TAIGA~
午後6時30分。
5箇所の販売会社を回り終えた俺は、高松との約束通り、ゴールドヘブンリーホテルの1階ロビーに着いた。
高松が、きちんとそこで待っているのかさえ不安になるが、確かに彼女はいた。
「待たせたな」
『いえ、私も今来たばかりです。桐生さんこそ、お疲れ様でした』
会話もそこそこに俺は高松をエレベーターに乗せる。
向かうのは、最上階のスカイレストラン。
彼女とのサシで飲む時は、居酒屋の、例え個室でも違うと思った。
高松は元気娘。
居酒屋の喧騒な雰囲気に飲まれて俺の言いたいことが言えなくなりそうだったから…ごめん、高松。
今日はここでゆっくり話がしたい。
『ここ、高くないですか?もし行くと分かっていたら、もっとおめかししてきたのに』
高松はいつもの紺のスーツの上下。
おめかしした姿も見てみたいけど、今日はそんなのが重要じゃない。
「大丈夫だ。気にするな」
俺のポケットマネーだけど、問題ないよ。
だって俺は…まぁ、いいや。
5箇所の販売会社を回り終えた俺は、高松との約束通り、ゴールドヘブンリーホテルの1階ロビーに着いた。
高松が、きちんとそこで待っているのかさえ不安になるが、確かに彼女はいた。
「待たせたな」
『いえ、私も今来たばかりです。桐生さんこそ、お疲れ様でした』
会話もそこそこに俺は高松をエレベーターに乗せる。
向かうのは、最上階のスカイレストラン。
彼女とのサシで飲む時は、居酒屋の、例え個室でも違うと思った。
高松は元気娘。
居酒屋の喧騒な雰囲気に飲まれて俺の言いたいことが言えなくなりそうだったから…ごめん、高松。
今日はここでゆっくり話がしたい。
『ここ、高くないですか?もし行くと分かっていたら、もっとおめかししてきたのに』
高松はいつもの紺のスーツの上下。
おめかしした姿も見てみたいけど、今日はそんなのが重要じゃない。
「大丈夫だ。気にするな」
俺のポケットマネーだけど、問題ないよ。
だって俺は…まぁ、いいや。