声をくれた君に


「だから、あんたは一生私の敵なの!」

「それなら敵は敵でも

好敵手だよ!」

「は…?

なによ、好敵手って」

「ライバル、ってこと!」

「…意味わかんない」

小田さんは再び私から目を逸らした。

「私だって、好きになったのは小田さんより遅かったかもしれないけど…

それでも小田さんに負けないくらい、悠梓くんのこと大好きなんだから!

私と小田さんはライバルってこと!」

「ばかじゃないの…」

そう言いながらも、小田さんはその場を去ろうとしない。

「これからも、絶対負けないから!

どっちが悠梓くんのこと、ずっと大好きでいられるか

勝負だからね!」

「…私が勝つに決まってるじゃん」

小田さんは小さくそう言って、今度こそ去って行った。

(きっと、伝わったよね…

敵は敵でも好敵手なら、全然問題なし!

よし、悠梓くんのところに行こう!)

そして、私の方が大好きだって伝えよう。

そう決意して悠梓くんのところへ向かった。

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