声をくれた君に


「これがしたかったんだ」

「え…?」

「同じ味のアイスにしたら、あんたに食わせてもらえないだろ?」

(ああ、なるほど!)

「想像以上によかったな」

彼はイタズラっ子のような顔で笑った。

(そ、その顔はズルい…

でも可愛い悠梓くんが見れたし、私も得したよね。

っていうのは悠梓くんにはナイショで)

「もう一回、あ」

彼はもう一度無防備に口を開けた。

(言われたあとだと、なんか恥ずかしい…)

「あ、あーん…」

「ん、いいな。

あんたが恥ずかしがるとこ」

私の顔はカッと熱くなった。

「もう、悪趣味!」

「なに?もっと恥ずかしいことしたいの?」

「そんなわけないよ!」

私は彼の胸をぽかぽかと叩いた。

「それじゃ余計に俺が喜ぶって、わかんないかな」

「知らないよ!もう、ばか!」

(優しかったり、俺様だったり、意地悪だったり…

嬉しいけど

この先も絶対こうやって振り回されるんだ…)

それでもずっと、悠梓くんといたいって思った。

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