声をくれた君に
次の日、学校に行くと
何人かは私に冷たくなっていた。
あいさつもしてくれない。
(昨日あんなこと言っちゃったもんね。
当たり前か…)
それでも後悔はしてない。
それに
「おはよう、サクちゃん!」
変わらず声をかけてくれる人もいる。
(一からやり直しってわけじゃないんだし、大丈夫。
よし、今日も一日頑張ろう!)
一時間目は数学だった。
「佐野、前でやってみろ」
悠梓くんが当てられて前で数式を解いていく。
(そういえば悠梓くんって、結構頭いいよね。
ますますかっこいい…
でも、数学なら私だって負けない!)
負けじとノートに解き続けていると
「じゃあ次の問題は小田」
「え…」
小田さんは困っていた。
(そういえば、数学苦手なんだっけ…)
「どうした、小田。
前でやってくれ」
(あ、そうだ!)
私はノートの隅に走り書きして、ちぎって小田さんの机にこっそり置いた。
ヒントを書いた紙だ。
小田さんは驚いた顔で私を見た。
「なんで…」
「いいから!
その公式使えば解けるから、ね!」
「ばかじゃないの…」