声をくれた君に


「確かにこのクラスは今日で終わりだ。

全員が仲良くなれないままでも終わりだ。

寂しいのと同時にお前らには、悔しさも残ると思う。

けど…

お前らは2年だ、来年がある。

いや、たかが17歳だ、あと何年生きると思ってるんだ!」

担任は教卓をバシッと叩いた。

(何をいきなり熱く…?)

「今年失敗したからなんだ!

まだ次がある、やり直せる。

新しいクラスでやり直せばいい。

このクラスで誰かを傷つけてしまったと思うなら、もう同じことを誰かにするな。

それで来年誰かが傷つかずに済むなら、失敗だってタダにはならない。

来年は、それぞれのクラスで一丸となって、担任にすげーサプライズしてやれ。

それが教師の生きがいだからな。

サプライズはそのクラスが上手くいった証拠だ。

その証拠を見せつけられるのが教師の生きがいだ!

以上、解散!」

担任はさっさと教室を出て行ってしまった。

(嵐のような先生だ…)

担任は自分のことを守るためにイジメを隠していた。

イジメられる私が悪いと叱った。

ちょっとムカついた。

でも

(今の言葉は、ちょっと胸に響いた)

来年は、誰も傷つけない。

来年は、

(とびっきり素敵なサプライズをしよう)

そう胸に誓った。

< 140 / 209 >

この作品をシェア

pagetop