声をくれた君に
「小学校の頃の卒アル、見せて」
「え?」
「珠李が小さい頃、見たい」
「な、なんでいきなり…
って、さっきの話逸らそうとしてるでしょー!」
「してないよ」
彼の顔は、思いのほか真剣だった。
「悠梓くん…?」
「いいから、早く」
私は彼に急かされて、小学校の頃のアルバムを取り出した。
「私は確か4組で…あった!」
「髪の毛が黒い、化粧してない」
「あ、当たり前でしょ!
小学生なんだから」
「将来の夢は歌手になること」
「…え?」
(なんで知ってるの…?)
「歌うことが大好きだからです」
「何言って…」
「俺の夢は美容師になること」
次々と出される悠梓くんの言葉に、私は戸惑っていた。
「あんたが思い出すまでって思ってたけど
やっぱり待てない」
悠梓くんは私の耳元に唇を寄せた。
「早く思い出せよ」
彼の低い声に、心臓が飛び上がる。
「そ、そんな心臓に悪いことされたら余計に思い出せないよ!」
「2組のページ、開けてみろよ」
「え?
えっと…2組…あった」
「ここ見て」
悠梓くんの指先には