声をくれた君に


(筆記用具がなかった…

会話できないじゃん)

私が残念に思っていると、佐野くんはポケットから携帯を取り出した。

「これで打てば?」

(ああ、なるほど!)

私は佐野くんから携帯を借りた。

(まず何から聞こう…

あ、そうだ)

”やばいってどういう意味だったの?”

私はまず初めに昨日の返信の意味を聞いた。

「ああ、店が閉まると思ったから」

(店?)

「まさか誕生日が明日だと思わなくて

やばいって思った」

(なるほど…

ていうことは慌てて買いに行ってくれたんだ。

どうしよう、ますます嬉しい…)

”ありがとう”

「うん」

(やっぱりありがとうに対する返答はうんなんだ、ふふっ)

”佐野くんの誕生日はいつ?”

「4月18日」

(ほんとに4月生まれだったんだ

でもそれじゃあ祝えるとしたら来年か…)

「ちゃんと来年、お祝いしろよ」

(来年佐野くんのことお祝いしていいんだ…)

私は嬉しくなって大きく頷いた。



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