音色
 周囲の期待に満ちた雰囲気とは真逆の、落ち込みまくりオーラ全開の利香。
 客席を照らしていた照明がゆっくり落ちると、一瞬にして静寂がやってきた。


 最初は、軽く。

 耳に馴染んだ、光の奏でるピアノの音。
 転がるように、遊ぶように、流暢な音色が続く。

 ソロ?
 誰もがそう思ったであろう次の瞬間。

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