音色
更衣室に入るなり、声を掛けられた。
「お疲れさまです」
司書の楢坂多恵(ならさか たえ)と並んで、ロッカーに向かう。
「野々部先生、デート?」
ロッカーから取り出したタンクトップに着替え、オレンジレッドの口紅をひいた利香の顔を覗き込みながら、多恵はにやりと笑った。
「ならいいんだけど、ねぇ」
デートだったらどんなにいいことか。
たったひとり、ジャズライヴにはありえないような黄色い声援の飛ぶ会場に乗り込むことを思うと、今でも誰かに変わってもらいたくなる心境に陥る。
「お疲れさまです」
司書の楢坂多恵(ならさか たえ)と並んで、ロッカーに向かう。
「野々部先生、デート?」
ロッカーから取り出したタンクトップに着替え、オレンジレッドの口紅をひいた利香の顔を覗き込みながら、多恵はにやりと笑った。
「ならいいんだけど、ねぇ」
デートだったらどんなにいいことか。
たったひとり、ジャズライヴにはありえないような黄色い声援の飛ぶ会場に乗り込むことを思うと、今でも誰かに変わってもらいたくなる心境に陥る。