無口なカレとの甘い恋

伊織君があたしのことを好き……?


あたしに幼なじみ以上の気持ちを抱いているっていうことだよね……?


あたしが海星君を想うような気持ちを、伊織君があたしに抱いているってこと?


熱のせいかぼんやりしてうまく思考が働かない。


急に色々なことが立て続けに起こって、頭が追い付いていかない。


「ごめん……伊織君……何か頭がついていかない……」


「具合悪いのにこんなこと言ってごめんね。今日はゆっくり休んで?姫子が寝てから帰るから」


「ありがとう、伊織君……。だけど、今日は一人にさせて?」


そう頼むと、伊織君は少しだけ考えた後、ポンッとあたしの頭を叩いた。


「……うん。分かった。早く良くなっていつもの元気な姫子に戻ってね?」


「ありがとう」


あたしが微笑むと、伊織君はそっと部屋から出て行った。


< 219 / 462 >

この作品をシェア

pagetop