無口なカレとの甘い恋
伊織君があたしのことを好き……?
あたしに幼なじみ以上の気持ちを抱いているっていうことだよね……?
あたしが海星君を想うような気持ちを、伊織君があたしに抱いているってこと?
熱のせいかぼんやりしてうまく思考が働かない。
急に色々なことが立て続けに起こって、頭が追い付いていかない。
「ごめん……伊織君……何か頭がついていかない……」
「具合悪いのにこんなこと言ってごめんね。今日はゆっくり休んで?姫子が寝てから帰るから」
「ありがとう、伊織君……。だけど、今日は一人にさせて?」
そう頼むと、伊織君は少しだけ考えた後、ポンッとあたしの頭を叩いた。
「……うん。分かった。早く良くなっていつもの元気な姫子に戻ってね?」
「ありがとう」
あたしが微笑むと、伊織君はそっと部屋から出て行った。