無口なカレとの甘い恋

伊織君が部屋から出ていくと、あたしは布団にくるまって目をつぶった。


今までずっと本当のお兄ちゃんのように接してきたし、大切に思ってきた伊織君。


家が向かいで親同士も仲が良くて、一つ年上で異性とはいえ、今まで大したケンカもなく過ごしてきたあたしと伊織君。


その関係を壊したくないから……伊織君はずっとあたしへの想いを黙っていたっていうの……?


そっか……。そうだったんだね……。


今までだって、よく考えたら伊織君からのたくさんのアクションがあった。


それをあたしは全て見落としていたんだ。


そして、伊織君の気持ちを踏みにじるかのように、あたしは海星君のノロケ話をいつも伊織君にしていた。


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