。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



あたしは黒色のウィッグを被って、さらにキャップもかぶって完全変装だからバレる心配はないと思うけど……


ルームサービスの方が楽だったのに、響輔は何だか一刻も早く部屋から出たかった様子。


『あんたに襲われそうになるからな。体が持たへんわ』


と、これまた白けた目であたしを見下ろしていた響輔。


何よ!襲われるって酷くない!?


これでも一応恋人同士なんだし。(かっこ仮の恋人だケド)


「で、どう思う?」もう一度聞かれて








――――「えっ……?」





あたしはもう一度聞きなおした。


「あんたね、人の話ちゃんと聞こうや」


響輔がズイと身を乗り出して軽くあたしの額をでこぴんで弾く。


テーブル一つ隔てていたあたしたちの距離がぐんと近づき、あたしの心臓がドキリと強く波打った。


でこぴんされただけなのに……こんなにも心が熱い。


それに、何故だか響輔にピンク色のオーラがまとわりついているのは、


あたしたちの間柄がいつもと違うからだろうか。





『恋人同士(かっこ仮だけどね)』





なんて素敵な響き!!








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