。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。
カクテルの名前なんてこれっぽっちも分からなかったし、とりあえず何でもいいからアルコールを入れたかったあたしはメニューの…適当に目に着いたカクテルを注文した。
『エタニティ』と言う名のオリジナルカクテルは淡いブルーの液体が逆三角形のグラスに入っていて、グラスの淵にオシャレにオレンジの皮とスプレー薔薇が一輪添えてある。
永遠――――かぁ……
永遠、なんてそもそも存在するのかしら。
ママは愛する鴇田を永遠に想いながら、でも永遠に結ばれないまま逝っちゃった。
永遠って言葉は嫌いよ。
でも
響輔が――――ママが叶えられなかった何かをもたらしてくれそうな気がしたのだ。
帰り際の響輔―――いつもの無表情だったけど、
『今日ははよ寝ぇ』
一言呟いて頭をぽんぽんされたっけ―――
エタニティを半分ほど飲んであたしはスマホのメールボックスを開いた。
さっき送られてきた捨てアドレスに返信ボタンをタップする。
“響輔と付き合うことになったわ”
そこまで打って、
あたしは軽く頭を振った。
慌てて一文字一文字削除すると
“響輔とは何でもないから”
と、打ち直した。