この恋のとろける温もりを感じたい
「畏まりました、この赤い薔薇を白に変えるとシンプルになりますが宜しいですか?」
「それから、このブーケの形も変だから、もう少し小さくしてもらえる?」
私はデザインノートを手前に戻し、もう一度描き直しを始めた。
「あの...新婦様は...今日、来れないのでしょうか?」
「これは彼女に対するサプライズだから」
ブーケの変更がサプライズ?
おかしいとは思わないけど、こんな、お客様は初めてだ。
奥様になられる人へのサプライズなら、もっと違うやり方があると思う。
佐々木さんに悟られないように軽く溜め息を吐き、もう一度デザインを軽めに描き込んだ。